柳廼社(やなぎのしゃ)・旧内山家
多くの功績を残し、民に親しまれた大野藩主土井利忠を祀る社と、大野藩の再建に尽力した内山兄弟を偲ぶ武家屋敷
観光地の詳細情報
幕府も一目置いた大野藩
大野藩7代藩主土井利忠が行った藩政改革は、まず内山七郎右衛門良休(りょうきゅう)に藩債の整理にあたらせ、8年後には債務の償却を実行。強兵策では本格的な洋式軍制を進め、教育面では洋学(蘭学)の振興をはかりました。
大野藩の洋学館は、”洋学の聖地“のような場所として、全国諸藩から来学者が集い、幕府の許可のもと蘭学関係の書物も翻訳出版されていました。
また、1855年(安政2年)大阪に藩営の商店大野屋を創設。諸国に大野屋を置き、内山隆佐(りゅうすけ)の主導する蝦夷地開拓に連携して領内外の諸物産を販売し、藩財政を立て直しました。
主君の手腕と優秀な家臣たちの働きによる大野藩の藩政改革は、幕府からも一目置かれるほどでした。
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柳廼社
幕末の大野藩の殿様、土井利忠公をまつる神社。秋には大野一の祭りで賑わう。
住所:大野市城町2-2
交通情報:JR越前大野駅から約12km、車で30分