養浩館(ようこうかん)

福井藩の迎賓館にも使われた福井藩主別邸。お泉水屋敷とも呼ばれ、池を中心とした庭園と数寄屋造りの佇まいが美しい

観光地の詳細情報

お泉水屋敷に流れていた芝原用水

芝原用水は、結城秀康が初代福井藩主になって間もなく、家老の本多富正に命じて開削されたとされます。

当時、北ノ庄の地下水は鉄分が多くて飲料水には不向きでした。そのため飲用にも利用できる水を得るため、九頭竜川から水路を引くこととなったのでした。

芝原用水から水を引き込む鑓水
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取水口は城下から北東約8kmにある芝原(現在の永平寺町)。掘削の大工事はようやく1607年に完成し、水は福井城下の飲料水として利用されました。福井藩は芝原上水を厳重に管理し、ゴミや雪を捨てたり、洗濯などをした者は厳しく罰しました。

また、藩主別邸の御泉水屋敷(養浩館)の池や、城郭の堀への取水などにも使われ、下流域では染色や農業用水に利用されました。

落ち着いた雰囲気を満喫できる養浩館
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新緑から雪景色まで年中楽しめる
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養浩館庭園
江戸時代には「御泉水屋敷」と呼ばれ、福井藩松平家の別邸であった。「養浩館」の名前は、明治17年に松平春嶽公が名づけた。
住所:福井市宝永3丁目11-36
交通情報:JR福井駅から約1,2km、車で5分