旧森田銀行本店
北前船交易の豪商が明治27年に創業した森田銀行。大正ロマンの香り漂う本店建物は、港町三国のシンボル
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豪商森田家と三国の文学
大正から昭和の三国は、三好達治、高見順、高浜虚子、森田愛子、伊藤柏翠といった近代日本の文学に名を残す作家たちと深い関わりがありました。
豪商、森田三郎右衛門と芸妓の間に生まれた森田愛子は、療養先の鎌倉で俳句と出会いました。その後、三国に戻り、伊藤柏翠と生活をしながら共に句を詠み、29歳の短い生涯を終えました。高浜虚子は何度か三国に愛子を訪ね、美しく聡明な愛子がモデルの小説「虹」を著しました。
森田家と関わりのあった文学者には三好達治もいました。三好は萩原朔太郎の妹、愛子を妻に向かえ、5年間を森田家別荘で暮らしました。三国での5年間は、三好にとって豊かな感性を培った時代であったといわれます。
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旧森田銀行本店
1920年に建てられた森田銀行の本店。県内に残る最古の鉄筋コンクリート造りの建物。美しい外観と内装が特徴。
住所:坂井市三国町南本町3丁目3-26
交通情報:えちぜん鉄道三国駅から約0,5km、車で2分